新さくらVPS(v3)にArch Linuxをインストールする

新さくらVPSではVirtioが使われているのでこれまでと少しインストール方法が変わります.

実は数日前からちまちま書いていたのですが,すごくいいまとめがあったのでそちらを紹介しておきます.

この方法はsystemdに変更される前の情報で、少し古いです

補足をしておくと,KVMフレームワークVirtioを使っているのが原因で,インストール方法が若干変わります.

変更点については公式フォーラム,公式Wikiだと以下を参照すると良いでしょう.

  1. Kernel Panic
    • Archbootではなく公式ISOからインストールしましょう
  2. インストール全般
  3. /dev/vdaを発見できない,GRUBがうまくインストールできない.

wicd 1.7.0系からwicd 1.7.1系へのアップデート

python-urwidがpython2-urwidになったことでconflictsが発生しているようです.

python-urwidを削除します.

 # pacman -Sy
 # pacman -Rdd python-urwid

python-urwidのオブジェクトファイルを削除します.

 # rm /usr/lib/python2.7/site-packages/urwid/*.pyo

wicdをインストールし直します.

 # pacman -S wicd

必要に応じてクライアントもアップデートしておきます.

 # pacman -S wicd-gtk

libpngのバージョンアップ対応

ここ最近のArchの大幅なバージョンアップはlibpngが1.5系になったことでしょう.
libpngが古くてwicd-client(gtk)が起動できない方はpygtkをアップデートすると良いでしょう.

 # pacman -S pygtk

まあ

 # pacman -Syu

しとくのが安全でしょうが

wicdでステルスAPに接続する

無線LANの設定について
wicd 1.7.0を使用していますが,少なくともこのバージョンでAPI(wicd-curses, wicd-client)を利用してステルスAPに接続する方法はありません.
私が知らないだけかもしれませんが.

そこでwicdで無理やりステルスAPに接続する方法を紹介致します.

wpa_supplicantに渡すencryptionにESSIDを直書きすることで可能となります.

 /etc/wicd/encryption/templates
 /usr/lib/wicd/encryption/templates

大抵の設定ではこの2つのディレクトリに暗号化のテンプレートファイルがあります.

今回は以下のアクセスポイントにつないでみます.

 ESSID: AP001
 暗号化: WPA-PSK

とします.

テンプレートファイルの作成

まず上記ディレクトリにある."wpa-psk"というファイルをコピーします.仮に"wpa-psk-ap001"としましょう.

 # cp wpa-psk wpa-psk-ap001

そしてその中の

 network = {
   ssid="$_ESSID"
   scan_ssid=$_SCAN

を以下のように変えます.(WEPとかでも同じです.ファイル名が違うだけ)

 network = {
   ssid="AP001"
   scan_ssid=1

さらに,あとで設定ツールで分り易くするために

 name = WPA 1/2 (Preshared Key)

となっているのを

 name = WPA 1/2 (Preshared Key) for AP001

とでもしておきましょう.

設定

つぎに上記ディレクトリ内のactiveといファイルの最後に先ほどのファイル名"wpa-psk-ap001"を追加します.

 # echo wpa-psk-ap001 >> active

最後に設定ソフトやエディッタなどで設定ファイルを書き換えます.
ツールを使って暗号化を"WPA 1/2 (Preshared Key) for AP001"にしましょう.

設定ファイルは

 /etc/wicd/wireless-settings.conf"

ですが書き換えるの大変なので,ツールを使うことをおすすめします.

ちなみにエディッタで変える場合は

 enctype=wpa-psk-ap001

にすればオーケーです.